水分補給のコツ

2016年1月30日

大寒波が去り、ホッとするのもつかの間、シーズン後半に突入し臨戦態勢のランナーも多いと思います。

今回はランニングパフォーマンスを下げないための水分補給の仕方についてお話しさせていただきます。

 

人体の生命活動が活発に営まれる深部体温(注)は37.2℃、レース中には42℃まで上昇することがあります。

発汗によりこの深部体温は下がるのですが発汗作用に必要な血液が皮下組織に集中するので脳への血流量が減ります。すると脳内が酸素不足となり、これもまた足の痙攣の一因となったり、集中力が切れたりします。

 

(注)深部体温

脳や内臓がある体の深部の温度。一定の体温から大きく変動すると生命の危機に立たされる。そのため体温上昇時には発汗で体温を下降させ、体温下降時には脂肪を分解して熱を得て(寒さでブルブル震える)体温を上昇させようとする。


急激な体温上昇を避け、体内の水分量を保つために・・・

  • レース前半はこまめに少量(2、3口)とり、出来れば「水」からスタートして徐々に濃度を上げていきましょう   ※スタート時ランナーの身体は「エネルギー満タン」状態。濃いドリンクは糖分が多いので溜めたエネルギーが効率よく燃焼されません。
  • レース後半は口渇感に合わせてやや多めに普通のスポーツドリンクを摂取しましょう。

「体温を保つ」に関しての補足ですが気温や気象条件に合わせて

  • 暑い時はスポンジ等で主要な動脈拍動部(首筋、わきの下、足の付け根)を冷やしましょう。
  • 雨や気温が低い時はビニールポンチョやアームウォーマー等で体温を逃がさないようにしましょう。

 


今回は「深部体温」にスポットを当てての話題でした。様々な観点から身体を知ることは、

皆さんを怪我や事故から守り、パフォーマンス向上にきっと役立つことでしょう!